CubaseでテンポありのMIDIでの録音を一発でタイムストレッチする方法
あまりにCubaseに感動したのでシェアがてらblogしておく。
やりたいこと
テンポが揺れているMIDI(ちゃんとテンポが記録されている) と、その揺れているMIDIを使って録音したオーディオトラック(例えばヴォーカル)を、一定のテンポに揃えたり、ストレッチしたりしたい。
MIDIファイルからテンポもインポートするようにする
まず、インポートするMIDIファイルに含まれるテンポ情報をちゃんと(テンポトラックに)インポートするように設定してやることが必要です。 環境設定に「 MIDI > MIDIファイル > マージ時はマスタートラックイベントを無視 」というところがあるので、ここのチェックを外しましょう。

テンポを読み込むように設定する
MIDIと、録音オーディオを読み込む
MIDIを読み込んで、テンポトラックを追加してみると、確かにインポートして反映されています。そのまま、「揺れているトラックで録音された通し音源」もインポートします。頭をちゃんと揃えましょうね。
ちゃんとテンポが読み込めている
オーディオを読み込む
テンポから定義を設定する
ここがキモです。 このオーディオトラックを選択して、「 オーディオ>高度な処理>テンポから定義を設定… 」を選びます。 これで、テンポトラックに応じて、このオーディオにテンポ情報が埋め込まれたような状態になります。揺れていても、ちゃんと入ります。

テンポから定義を設定... を実行する
やりたいようにテンポを変える(と追従してくる)
次はテンポトラックを無効にしたり、いじったりして、好きなテンポにします。 定義が作成されているので、オーディオが追従してストレッチします。 たとえばプロジェクトのテンポを変えたら、もうそれにバッチリあった状態でストレッチされます。

たとえばテンポトラックをOFFにしてBPMをアップする
ストレッチアルゴリズムを選んで高品質にストレッチする
この状態だと、ストレッチアルゴズムが「リアルタイム」になっているせいでケロったりへんなことになりがちです。 そこで、「 オーディオ>リアルタイム処理>展開 」を選択すると、ストレッチアルゴリズムが選んでオフライン展開できるので、品質が非常によろしいです。

アルゴリズムを選んでストレッチを展開する
さいごに
Cubaseすごい。 ちなみに私は旧バージョンを愛して使っているので Cubase 6 ですが、おそらく以降のバージョンでもUIは似ているのではないかと。