GAS(GoogleAppScript)で .docx を GDoc に変換する方法
(例えば)formなどからアップロードされたり、GoogleDriveから開いたファイル、が、 Microsoft Word形式(.docx形式)である場合に、これを Google Doc に変換する方法について。
Blobの変換ではエラーになる
最初に考えるのはおそらくこのようなことだが、これはうまくいかない。
const blob = file.getBlob(); // これが、Microsoft Word(.docx)形式のblobだとする
blob.getAs(MimeType.GOOGLE_DOCS); // ここで「変換できない」エラー
wordからGoogle Docs形式には変換できない。 ちなみに、
OPENDOCUMENT_TEXT
: 変換できないPLAIN_TEXT
: 変換できないPDF
: OK!- ただし、PDFにしたあと、PLAIN_TEXTにできたりするわけではないので結局同じ
GoogleDriveへ格納するだけではやはり開けない
GoogleDriveへ格納すると、例えばブラウザからなら docx
なんて注釈がつくものの開けるようになるので、いけるのでは…?ということで試すがこれもNG。
const blob = file.getBlob();
const new_file = DriveApp.getFolderById(...).createFile(blob); // 作れるのは作れる
DocumentApp.openById(new_file.getId()); // 開けませんエラー
DocumentApp.openById
ではdocxなドライブ上のファイルを開くことはできないようだ。
DriveV2 APIを使って、ファイル変換を明示的に行えばOK!
最終的には、以下のようにすれば、ドライブに保存する段階でGDoc形式で格納されるので、 DocumentApp
からも開けるようになる。
const blob = file.getBlob();
const new_file = Drive.Files.insert({ title: blob.getName(), ... }, blob, { convert: true });
DocumentApp.openById(new_file.id);
{ convert: true }
がキモ。なお、フォルダをちゃんと指定したい場合には第一引数のハッシュに parents: [{id: "KOKONI_ID_GA_HAIRU"}]
と、parents指定を加えればOK。
Driveがundefinedだよ、というエラーが出た場合
gasで実行した場合に ‘Drive’が見つからない、というエラーが出ることがある。
これは、Apps Script画面上で、 ‘エディタ - サービス’ に DriveV2 APIを追加すればOK。結果として、以下のような画面になっていれば問題ない(逆になければ確実にエラーになると思われる)。
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